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診療のご案内|強迫性障害について|三重県津市藤方の心療内科・精神科「きない心のクリニック」

強迫性障害

強迫性障害

強迫性障害について

強迫性障害は、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまう性質の病気です。たとえば、不潔に思えて過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないといったことがあります。

主な強迫観念と強迫行為

意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。

不潔恐怖と洗浄

汚れや細菌汚染の恐怖から過剰に手洗い、入浴、洗濯をくりかえす、ドアノブや手すりなど不潔だと感じるものを恐れて、さわれない。

加害恐怖

誰かに危害を加えたかもしれないという不安がこころを離れず、新聞やテレビに事件・事故として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に確認したりする。

確認行為

戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する。(何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手でさわって確認するなど)

儀式行為

自分の決めた手順でものごとを行なわないと、恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をしなくてはならない。

数字へのこだわり

不吉な数字・幸運な数字に、縁起をかつぐというレベルを超えてこだわる。

物の配置、対称性など
へのこだわり

物の配置に一定のこだわりがあり、必ずそうなっていないと不安になる。

強迫性障害の治療

最も一般的な療法は「薬物療法」と「精神療法」の併用です。強迫性障害の方は脳内の神経ネットワークに使われる神経伝達物質の一種であるセロトニンの働きが弱いのではないかといわれています。セロトニンは脳内の情報を神経細胞から神経細胞へ伝達する役割を担っていますが、強迫性障害の場合、神経細胞から放出されるセロトニンの働きに何らかの問題が生じて、十分な情報の伝達が行なわれず、機能異常が生じると考えられています。このため、セロトニンの働きを増加させる薬物を用いて治療を開始します。強迫性障害に使用される薬は内科などで処方される薬と異なった特性があります。そこで、薬についてもよく理解しておくことが治療をスムーズに進めるために重要になります。
強迫性障害の薬は効き目が現れるまでに時間がかかります。ですから、服用を始めてもすぐに症状が改善されるというものではありません。長い場合には、2ヶ月くらい同じ薬を飲み続けて効果が現れることもあります。